40代に入ると、30代までとは違った肌悩みが出てくるもの。

以前までと同じケアでは解消できないようなことも増えてくるかもしれません。

肌質の変化を感じたら、合わせてケア方法も見直してみましょう。

今回は40代の肌荒れ対策4選を紹介します。

40代女性の肌荒れの原因とは

40代の肌荒れ

40代女性の肌に関するトラブルで特徴的なものは、シミ・しわ・たるみ・乾燥です。

なぜ肌トラブルが起きてしまうのでしょうか?まずはその原因について知ることから始めてみましょう。

40代女性の悩みについても詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

女性ホルモンの減少

女性の美肌づくりには「エストロゲン」という女性ホルモンが関わっています。

女性ホルモンは、肌にハリを与えているコラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌の潤いを保つ役割を持っています。

そんな女性ホルモンの分泌量は20代~30代前半をピークに、その後は減少していきます。

女性ホルモンの減少にともなってコラーゲンの生成量も減少していき、ハリや潤いを失った肌は重力に逆らい切れず、たるみにつながってしまうのです。

女性ホルモンの減少によって肌が潤いを失うと、これ以上水分を逃すまいと皮膚表面の角質層を厚く固くします。

角質層は本来肌のバリア機能や保湿機能を担っているものです。

慌てて作り出した未熟な角質細胞はバリア機能も保湿機能も十分ではなく、肌のキメを整えることができないまま次々と角質細胞が作り出されていきます。

結果、細かなしわ(乾燥じわ)ができあがってしまいます。

その他にも、肌のバリア機能が低下すると敏感肌になり、いつもと同じスキンケアでも刺激を感じるようになったり、皮脂が過剰に分泌されてニキビができやすくなることも。

ホルモンバランスの乱れによる肌の乾燥は、さまざまな肌トラブルを引き起こしてしまうのです。

女性ホルモンの分泌量は、加齢だけではなく生理前から生理中にかけても減少します。

生理時にはいつもより肌をいたわってあげましょう。

ターンオーバーの乱れ

角質層について

肌の新陳代謝を、ターンオーバーといいます。

ターンオーバーには周期があり、肌の細胞が生まれてから剥がれ落ちるまでを、健康な肌は28日ほどで終えます。

しかしこの28日という期間は20代までの数字であり、年齢とともに周期は長くなっていきます。

20代の頃は28日だった周期が、30代には約45日、40代には約60日になり、20代の頃と比べてなんと2倍以上に周期が伸びてしまうのです。

ターンオーバーの周期が遅くなると、古い角質が剥がれ落ちずにずっと残っている状態が続き、肌のくすみや硬さを感じるようになります。

さらに、ターンオーバーの乱れはシミにも影響してきます。

紫外線のダメージを受けると、肌の中で黒色メラニンが生成されます。

正常な状態であればターンオーバーで排出されるはずが、ターンオーバーが乱れると排出される前にメラニンが蓄積され、濃いシミとなって残ってしまいます。

疲労やストレスも肌荒れの原因に

家事も仕事も忙しくて休む暇がない、子育てがうまくいっていないように感じる、年々仕事で責任が増してきてつらいなど。

毎日を頑張りすぎて、疲れやストレスを抱えていませんか?

病は気からと言いますが、精神的ストレスが肌の不調につながってしまうこともあります。

どのようにして肌に影響してしまうのか、いくつかの例を挙げてご紹介します。

例1:忙しくて寝る時間が遅い

睡眠中、人の脳からは成長ホルモンが分泌されます。

成長ホルモンは皮膚細胞の生成・再生や肌の新陳代謝を促していますが、成長ホルモンの分泌が活発に行われるのは入眠後3時間のノンレム睡眠(深い眠り)の間。

睡眠の質が悪くノンレム睡眠の時間を確保できないと、肌が受けたダメージは修復されることなく残り続け、シミやしわなどの肌トラブルを招いてしまいます。

例2:疲れて食事を簡単に済ませてしまう

食事の用意もできないほどにくたくたで、ファーストフードやカップラーメンで食事を済ませてしまっている場合。

たまに食べるととてもおいしく感じますが、ファーストフードもカップラーメンも、油や塩分が多く使われています。

油を摂りすぎると皮脂の分泌が過剰になり、ニキビができやすくなります。

塩分を摂りすぎると血液中の塩分が濃くなり、体の細胞内の水分を奪って薄めようとするため、肌が乾燥してしまいます。

例3:精神的なストレスを感じている

精神的なストレスから常に緊張状態でいると、自律神経が乱れてしまいます。

自律神経には内臓や血管を動かす機能があり、自律神経が乱れると血行が悪くなってしまいます。

血行が悪くなると肌に栄養が行き届かなくなり、ターンオーバーの乱れやバリア機能の低下が起こり、肌トラブルへとつながってしまいます。

40代の肌荒れ対策について

肌荒れ対策

40代に効果的な肌荒れ対策を紹介しますので、参考にしてください。

肌荒れの原因に心当たりがあると感じたら、肌に優しい生活を心がけてみましょう。

皮膚科で薬を処方してもらえば一時はよくなるかもしれませんが、原因を改善していかなければ堂々巡りになってしまいます。

  1. 保湿を心がける
  2. アンチエイジング効果のある化粧品を使う
  3. 規則正しい生活をする
  4. 食べ物に気をつける

保湿を心がける

シミ・しわ・たるみ・乾燥、どの悩みにも必要なのは、とにかく肌を保湿すること!年齢にかかわらず、乾燥は美容の大敵です。

小まめな保湿で、肌のバリア機能を保ちましょう。

洗顔後に限らず、朝昼晩いつでも乾燥しているなと感じたら、出来る限り肌を保湿してください。

高い保湿力を持つセラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチンなどの成分が配合されている基礎化粧品が効果的です。

日中はメイク直しにさえあまり時間を割けないという方は、メイクの上からシュッと一吹きで保湿できるミスト化粧水がおすすめ。

ただし乾燥して肌のくすみや化粧ノリの悪さを感じているときは、角質が固くなっている可能性があり、注意が必要です。

角質が固い状態では基礎化粧品が浸透しにくいので、ブースター化粧品(導入美容液)を使用して保湿成分の浸透を促しましょう。

アンチエイジング効果のある化粧品を使う

エイジングケアには、遅くなりつつあるターンオーバーを促進する成分を摂ることも重要です。

中でもプラセンタはアミノ酸やビタミン類を豊富に含み、代謝で古くなった角質が剥がれ落ちるのを促し、肌のターンオーバーを正常化させる効果があります。

基礎化粧品を選ぶときには、エイジングケア成分としてプラセンタが配合されているかにも注目してみましょう。

規則正しい生活をする

美肌づくりのためには、十分な睡眠が必要です。

肌のために必要な睡眠時間は最低3時間以上、理想的な睡眠時間は7時間といわれています。

眠りの質を上げるために就寝3~4時間前には食事を済ませ、睡眠時間をしっかり確保できる時間にベッドに入るようにしましょう。

食べ物に気をつける

カップラーメン・ファーストフード・スナック菓子などの油っこい食べ物は、皮脂の過剰分泌を招きニキビができやすくなります。

スイーツの食べすぎで糖分を摂りすぎても、ホルモンバランスが乱れてニキビができやすくなってしまいます。

肌荒れが気になるときには、肌に悪い食べ物は出来る限り避けるようにしましょう。

肌にいいものを食べよう

肌に良い食べ物

スキンケアは基礎化粧品を使うことだけではありません。

肌にいい食べ物で細胞に栄養を与え、体の内側からスキンケアをおこなうことも重要です。

そこで、美肌づくりに効果的な食べ物をご紹介します。

疲れを取る食べ物についても詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

タンパク質を豊富に含む食品

皮膚組織を作り、肌のハリを保つコラーゲンの生成には、タンパク質が必要です。

ダイエット時のカロリーが気になる場合は、脂肪分の多い肉やチーズを避け、赤身肉や大豆を選べば罪悪感なくタンパク質を摂ることができます。

ビタミンAを豊富に含む食品

アンチエイジングに効果的なビタミン類は、食事からも摂取できます。

ビタミンAは、肌のターンオーバーを正常化し、角質層の保湿機能を担う天然保湿因子の生成を促す効果があります。

ビタミンBを豊富に含む食品

ビタミンB群は糖質・脂質・タンパク質の代謝を促進し、肌細胞の再生や成長に必要な栄養素です。

不足するとターンオーバーの乱れを招くため、積極的に摂取しましょう。

心身ともにストレスのない生活を

スキンケアに時間をかける余裕、ストレス発散に時間をかける余裕、食事の栄養バランスを考える余裕、美肌を保つにはほんの少しの「余裕」が必要です。

楽できるところは楽をして、毎日少しずつ自分を大切にすることで、自然と肌は輝いていくはずです。