肌のくすみを美容液で撃退するため、どうやって美容液を選べばいいか知っていますか?

くすみがあると老けて疲れた印象も与えます。しかし、単にくすみといってもいくつかタイプがあるため、タイプ別に適したケアが必要です。

くすみを集中的にケアする美容液の選び方をまとめました。くすみ美容液について正しい情報をお届けします。

くすみ方の違いはくすむ原因による

くすみ

一言でくすみといっても、青っぽくくすんでいる人、茶色っぽくくすんでいる人などさまざまです。
くすみ方が違うのは、くすみの原因が違うから。

肌がくすむ原因は、日焼け、乾燥、肌の老化、血行不良、糖化、喫煙、毛穴の汚れ、古い化粧品などたくさんあります。
くすみの原因を知った上で、原因に合わせた美容液でくすみ対策を行うことが重要です。

今回は、悩む人が多い日焼け、乾燥、肌の老化、血行不良を原因としたくすみについてご紹介します。
くすみの種類や原因についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

くすみの色別・美容液の選び方

肌がくすんだときは、ファンデーションやコンシーラーに頼ってしまいがち。
けれど、メイクではくすみは隠しきれないこともありますし、なにより根本的な解決にはなりません。

くすみなどの肌なやみの解消には、化粧水と乳液やクリームなどの基礎化粧品によるスキンケアが必須です。

しかし、美容成分が豊富に入っている美容液をスキンケアに加えることで、肌の気になる症状に焦点を当ててケアできるようになります。

くすみの種類 主な原因 主な対処法
メラニンくすみ(茶) 日焼けによるメラニン増加 美白ケア
乾燥くすみ(白~グレー) 乾燥 保湿ケア
老化くすみ(黄色) 加齢 エイジングケア
青くすみ 血行不良・冷え 運動・マッサージ・温浴などの血行促進ケア

顔がなんとなく茶色くくすんでいる方や日焼けが気になる方は、美白美容液を使って集中的にくすみケアを始めましょう。

一方、全体的に白く乾燥した肌くすみが気になる方は、乾燥肌用の美容液を使ったくすみケアが適用しています。
肌に潤いを与えることによって、乾燥による肌トラブルの炎症やほうれい線やシミなども解決できるかもしれません。

加齢が原因で顔が黄色っぽくくすんでいる人は、エイジングケアがくすみ解消につながります。くすみが解消されるだけでなく、肌にハリも出て若々しい印象になるはず。

エイジングケアは、老化くすみ以外の方にもおすすめです。
誰だって、年齢を重ねることによって肌はくすんでしまいます。
エイジングケア+美白ケア、あるいはエイジングケア+乾燥肌対策を進めていくことで、くすみを徹底的に除去することができるのです。

血行不良による青くすみにお悩みの方は、まず血行改善をしましょう。
運動などで青くすみを解消したうえで、美白やエイジングケアなどの美肌対策をおすすめします。

肌なやみだけでなく、年齢によっておすすめの美容液は異なります。20代、30代、40代と年代に合った美容液を選ぶようにしましょう。

くすみに効く美容液と成分紹介

くすみに効く

ビタミンC誘導体、ヒアルロン酸、セラミドなど、美肌に効果的と言われる成分はいろいろありますよね。
では、どれが自分のくすみ肌に効く成分が知っていますか?

くすみに効く成分が配合された美容液を使って、効果的かつ効率的にくすみ対策をしましょう。

メラニンくすみ対策は美白に効く成分が重要

紫外線によるメラニンくすみには、美白効果の高い美容液や美白コスメでアプローチしましょう。
美白スキンケアの美容液には、次の美白有効成分が含まれていることが多いです。

ビタミンC誘導体

肌をくすませる原因として近年注目されているのが、肌のカルボニル化です。

皮脂が活性酸素によってアルデヒドに変換し、コラーゲン等のタンパク質と結合(カルボニル化)して、終末脂質過酸化産物を生成します。

終末脂質過酸化産物は茶褐色ですので、大量に終末脂質過酸化産物が生成すると肌全体をどんよりと茶ぐすみさせてしまうのです。

そこで効果を発揮するのがビタミンCです。ビタミンCには強い還元力がありますので、活性酸素を取り除き、カルボニル化を回避させます。

ただしビタミンCは不安定なため、美容成分に含まれるときは安定性の高いビタミンC誘導体配合として用いられます。

くすみの原因について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

ハイドロキノン

ハイドロキノンはメラニン色素の生成を抑制する美白成分です。

肌の深奥部でメラニン色素が大量に生成されると肌は茶色くくすんでしまいますので、ハイドロキノン入りの美白の美容液を効果的に投入しましょう。

アルブチン

アルブチンもメラニン色素の生成を抑制する成分です。アルブチンは医薬部外品の美白有効成分ですので、医薬部外品の薬用美白化粧品に多く含まれています。

プラセンタエキス

肌を潤わせつつ美白も叶えるのがプラセンタエキスです。肌が潤い透明感が増し、くすみも解消されます。

しっとりとした使用感の美白用エッセンス等に含まれていることが多いです。

トラネキサム酸

トラネキサム酸は、肝斑の治療に使われる医薬品や薬用化粧品に含まれていることが多いです。肌内部のメラノサイトに働きかけ、メラニン色素の生成を抑制します。

ハトムギエキス

ハトムギエキスには、肌のターンオーバーを正常化し、角質層のうるおいを向上させる効果があります。

また、植物由来の刺激の少ない成分ですので、敏感肌やゆらぎ肌といった肌悩みを抱える方にもおすすめです。

乾燥くすみには保湿美容液

乾燥には保湿

乾燥によって白っぽくくすんでいるときは、保湿成分がたっぷり含まれた美容液でケアしましょう。

保湿美容液によく含まれている成分をご紹介します。

ヒアルロン酸

約6000倍もの水分をジェル化する能力があるヒアルロン酸。
ヒアルロン酸はもともと人間の皮膚に備わっていますが、年齢とともに体内のヒアルロン酸は減少していきます。
ヒアルロン酸が減少すると、肌の保水力が失われ、乾燥した肌はくすんだりしわになったりします。

ヒアルロン酸を美容液などで外部から補うことで、乾燥くすみが防止できるのです。

ヒアルロン酸の分子を小さくしたぶんだけ肌へ浸透しやすくなった「発酵ヒアルロン酸」も開発されています。

セラミド

セラミドも、ヒアルロン酸と同じく本来は人間の体内にある保湿物質です。
セラミドには外部からのバリア機能と、体の内部から水分を逃がさず、肌の潤いをキープする働きがあります。

もしセラミドが不足すると肌が乾燥しやすくなったり、キメが荒れて粉を吹いたような状態になります。

セラミド入りの美容液で保湿成分であるセラミドを補い、潤いのあるきめの整った肌を目指しましょう。

細かく言えば何百種類もあると言われるセラミドですが、中でもヒトのセラミドに近い分子構造の「ヒト型セラミド」が乾燥予防に効果的です。
高い水分保持能力があるセラミド2は、ヒトの肌に最も多く含まれており、肌への影響力が大きいと言われています。
保湿とターンオーバーの働きのあるセラミド6はセラミドAPと記載されていることもあります。

コラーゲン

肌の潤い維持に効くことで有名なコラーゲン。
コラーゲンは、体内のタンパク質の約3割、皮膚の約7割を占める物質です。

真皮のコラーゲン分子は、ハリと弾力を与える働きを持っています。

近年では、浸透型コラーゲン、生コラーゲンを配合した美容液も出てきました。
浸透型コラーゲンは、コラーゲンの分子サイズを小さくして皮膚に浸透しやすく改良したものです。
生コラーゲンは、製法段階で熱を加えず、普通のコラーゲンよりも高い保水効果があります。

老化くすみにはエイジングケア美容液

リフトアップやシワ・しみの防止や抑制などの効果があるエイジングケア美容液。
他の美容液に比べて価格も高い傾向にあります。
老化から生まれたくすみに対応したエイジングケア美容液には、抗酸化作用のある成分が配合されていることが多いです。

アスタキサンチン

エビ、鯛、鮭などに含まれる赤色をしたアスタキサンチンには抗酸化作用があります。
抗酸化作用というのは、言葉のとおり酸化に抗う作用のことです。

鉄が酸化すると錆が出て、リンゴが切り口から変色するように、人間の体も酸素を取り入れることが老化につながります。
酸素を取り入れると活性酸素が生まれます。活性酸素は病原菌の繁殖を抑える効果もありますが、肌を老化させる働きもするのです。
肌を老いさせる活性酸素を除去する働き(=抗酸化作用)があるのがアスタキサンチンです。

フラーレン

フラーレンは「トラブル吸収スポンジ」とも呼ばれています。
フラーレンは、紫外線のダメージや光化学スモッグなどの肌にとってストレスの素や、活性酸素を吸収する働きがあるということで有名になってきた新成分です。

ビタミンE誘導体

「若返りビタミン」とも呼ばれるビタミンE()を、肌に浸透しやすくしたのがビタミンE誘導体です。
ビタミンEには抗酸化作用があるだけでなく、血流改善効果もあるため、肌のターンオーバーを活性化する働きもあります。

青くすみは血行改善をして美肌対策を

青くすみの原因は血行不良です。
美容液やメイクで対処する前に、まずは血行改善をしましょう。
運動やマッサージ、お風呂などで血の巡りを良くするのが、青くすみの解消につながります。

激しい運動が苦手な方は、軽いストレッチでも効果があります。
仰向けになって手足をブラブラさせたり、手首と足首を回すなどの簡単なものでも構いません。

お風呂ではシャワーではなく、湯船に浸かることが血行改善に有効です。
湯船に浸かると、皮膚表面の毛細血管が広がり、血流が良くなります。それだけでなく、免疫力や代謝も上がり、内臓の働きも良くなります。
また、水圧によってマッサージの効果があるのも嬉しいところ。

運動などで青くすみを解消したうえで、美白やエイジングケアなどの美容液を使った美肌対策をおすすめします。

青くすみになりがちな、冷え性の方向けの対策記事はこちらです。

肌をくすませない日常生活

肌のくすみは、美容液だけで解決はできません。
肌を清潔に保つこと、紫外線対策をすること、体に悪いことを避けるなど、毎日を丁寧に過ごすことで健やかな肌に生まれ変わります。

くすみ対策は正しいスキンケアも重要

美容液などのスキンケアアイテムだけを塗ればくすみを撃退できるというわけではありません。

クレンジング料を使って丁寧にメイクを落とし、洗顔料で毛穴まで肌を清潔かつ柔らかく洗い上げ、そして十分な量の化粧水やクリームなどの基礎スキンケアを毎日しっかりと行うことが重要です。

ご自身のくすみや肌トラブルに合った美容液を導入していきましょう。
口コミではドラックストアで市販されている商品やプチプラなどが人気ですが、自分に合ったスキンケアを行う事が肌にとっては重要です。

くすみ肌について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

美容液は毎日使うことが大切

美容液を使う上で大切なのは、毎日使い続けることです。
美白成分や保湿成分が入った美容液を毎日使用することで効果を実感することができます。

また、継続して適量をきちんと使うことも美容効果を出すうえで大事なことです。
高額な美容液であっても、ほんの少ししか使わないのでは効果が実感できません。

自分のお財布と相談して、良質な保湿成分や美容成分の入った商品を選ばれるといいかと思います。

紫外線対策を行う

紫外線はメラノサイトを刺激してメラニン色素を生成させますので、くすみを撃退したいならUV対策は必須です。

日焼け止めをしっかりと塗り、肌くすみを抑えていきましょう。
冬や雨の日でも紫外線は出ていますので、季節や天気にかかわらず紫外線対策をするのが重要です。

なお、日焼け止めやコンシーラーなどは肌への密着性が高いため、使ったときは必ず丁寧にクレンジングをして落とすようにしてください。

水分補給を行う

正常なターンオーバーを保つことで、肌の透明感を高めることができます。適度に水分を補給し、くすみを撃退しましょう。

また、部屋の乾燥が肌荒れの原因となりますので、加湿器を使うなどして部屋の湿度にも気を配りましょう。

乾燥肌対策が行える化粧品の選び方について

乾燥肌対策について

冬になると、特に乾燥によるくすみに悩まされる人が増えます。

乾燥によって肌がくすんでいる方は、乾燥肌用の美容液を導入しましょう。美容液の効果を高めるためにも、洗顔から化粧水、クリームといった基礎ケアを丁寧に実施してください。

基礎ケアは美白ラインである必要はありませんが、ラインでそろえたい方は美白化粧水や美白クリームなどの美白化粧品でまとめるのも良いでしょう。

また、乾燥肌には保湿性が高い美容液を使用することも乾燥肌対策には効果的です。保湿成分を配合している美容液を使用することによって、乾燥による肌トラブルの解消にも繋がります。

くすみが気になる方向けの下地方法を紹介している記事もありますので、ご覧ください。

乾燥肌用美容液を部分使いするのもおすすめ

乾燥肌用美容液について

顔全体が乾燥しているわけではないけれども、鼻周りやUゾーンなど部分的に乾燥している方も多いですよね。

乾燥が気になる部分にスポット的に肌なじみの良い美容液を使い、肌に適度なうるおいを与えましょう。

乾燥からくる肌のかゆみについても注意が必要

肌が乾燥すると、かゆみが生じることもあります。かゆみを放置しておくと、寝ている間などに無意識にひっかいてしまい、肌荒れや傷などの原因になってしまいます。

特に乾燥が厳しくなる冬場は保湿ケアに注力し、加湿器なども使って空間全体を乾燥させないようにしてください。

乾燥肌は食事が大切!効果的な6つの栄養素

乾燥肌を改善するためには、美容液も重要ですが食事も重要です。

肌表面の保水力を上げるビタミンB群やビタミンE、角質層の保水力を高めるタンパク質、活性酸素を取り除いてコラーゲンの減少を防ぐビタミンC、肌のターンオーバーを正常化するビタミンA、肌のバリア機能を高めるオメガ系脂肪酸の6つの栄養素を意識的に摂取しましょう。

くすみは原因に合った美容液で対策をしよう

くすみの原因はメラニン、乾燥、加齢などさまざまです。
美容液でくすみ対策をする際には、くすみの原因や年齢に合わせた美容液を選ぶことが大切です。

美容液でくすみを撃退し、潤いと透明感のある美肌を作りましょう。