くすみとは?一体なんだろうと気になる方はいませんか?

なんとなく肌がどんよりとしていることを「くすみ」と表現することがあります。

透明感がある肌とは対極にあるくすみ肌。できれば、くすみが生じないようにしたいですよね。くすみの正体と原因、対処方法についてまとめました。

くすみとは?種類別に紹介

くすみとは

「くすみ」には、いくつもの種類があります。
ご自身のくすみの種類を知ることで、適切なくすみケアを行えます。

代表的なくすみのパターンを紹介しますので、ご自身のくすみがどれに該当するのかチェックしてください。

くすみについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

青くすみは血行不良で起こる

顔全体や目の周りが青っぽくくすむことはありませんか?日焼けをしているときは、顔全体や目の周りが青黒くなることもあるでしょう。

このようなくすみを「青くすみ」と呼びます。青くすみは、主に血行不良によって起こります。

メラニンくすみは日焼けから

顔全体が茶色~黒色にくすんでいるときは、「メラニンくすみ」の可能性があります。皮膚は4つの層から成りますが、もっとも奥にある基底層にはメラノサイトと呼ばれる色素細胞があります。

メラノサイト自体は黒くはないのですが、表皮に紫外線が当たるとメラノサイトからメラニン色素が大量に生成され、皮膚全体が黒っぽくくすんでしまうのです。

冬は夏に比べてUVケアを怠りがちなため、メラニンくすみの原因になることもあります。

乾燥からくるくすみ

肌が乾燥するとツヤ感がなくなり、皮膚全体がどんよりとくすんだ色調に見えることがあります。また、極度の乾燥肌になると表皮が剥がれて粉を吹いたような状態になり、さらにくすんで見えてしまいます。

糖化からくる黄・茶くすみ

糖質を過剰に摂取すると、体内で消化しきれなかった糖質がタンパク質と結びつき、最終糖化生成物と呼ばれる物質を生み出します。
なお、余った糖質がタンパク質と結合することを糖化と呼んでいます。

糖化が進んで発生した最終糖化生成物は、褐色です。そのため、皮膚内に糖化が起こると、皮膚が黄色~茶色にくすんで見えてしまうのです。

くすみの原因は他にもある

くすみの原因は血行不良と日焼け、乾燥、糖化だけではありません。皮膚内外のさまざまな物質がくすみの原因となり、肌全体の印象をどんよりとしたものにさせるのです。

くすみの原因についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

化粧品に含まれている脂が原因

化粧品に含まれている水分や油分が汚れを吸着し、肌全体をくすませることもあります。

特に何度も化粧直しをすると、汚れを含んだファンデーションの上に新たにファンデーションやパウダーを乗せることになり、汚れが多層化してくすみが深刻化してしまいます。

化粧直しをするときは、簡単に一度メイクを落としてから、基礎化粧品で肌を整えてファンデーションを乗せるようにしてください。

毛穴に詰まった汚れ

毛穴の凹凸に汚れが詰まると、きれい肌とはほど遠いくすみ肌が完成します。酵素などの微細成分が配合された洗顔料を使い、毛穴の汚れを取り除くケアを取り入れていきましょう。

毛穴の汚れが取れると毛穴自体が閉じやすくなり、つるんとしたくすみの少ない肌に近づいていきますよ。

タバコのニコチンが原因

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用を示します。血管が収縮すると血行が悪くなり、青くすみの原因になってしまいます。また、タバコのヤニが歯や皮膚に付着することでも、顔周りを黄色くくすませてしまいます。

老化により透明感が失われる

悲しいことですが、誰しも年齢とともに肌は老化します。
老化によって角質層が厚くなり、肌の透明感が失われていきます。

また、老化角質自体が粉っぽく乾燥していますので、肌トーンを白っぽくくすませてしまいます。

早めにエイジングケア化粧品を導入し、肌表面だけでなく肌内部までしっかりと保湿し、肌老化を積極的に防いでいきましょう。

ターンオーバーの乱れ

肌細胞は4~6週間ほどの周期で生まれ変わっていきます。
細胞が生まれ変わるサイクルをターンオーバーと言いますが、不規則な生活週間や食べ物、ストレスによってターンオーバーはすぐに乱れてしまいます。

ターンオーバーが乱れると、いつまでも古い細胞が肌に留まることになり、皮膚全体がくすんだように見えてしまうのです。

くすみをケアする生活習慣

くすみケアの習慣について

肌がくすんでいると、老けた印象を与えてしまいます。いつまでも瑞々しい肌をキープするためにも、次の4つの習慣を生活に取り入れてください。

血行不良にはマッサージ

青くすみには、血行不良を解消するマッサージが効果を発揮します。美容成分が入ったマッサージクリームなどを使って、力を入れすぎないように注意してマッサージをしてください。

マッサージにはくすみだけでなく、むくみを解消する効果があります。
リンパマッサージをすると顔色が良くなるのに加え、顔まわりがすっきりするのも嬉しい効果です。

風呂で体を温めることやストレッチ、軽い運動なども冷えを防止し、血液の循環を良くする効果があります。生活習慣として取り入れていきましょう。

紫外線対策は念入りに

メラニンくすみを解消するためには、紫外線に当たりすぎないようにすることが大切です。

屋外だけでなく明るい部屋でも紫外線にさらされますので、家にいるときでも日焼け止めを塗り、紫外線対策に努めていきましょう。

すでにメラニンくすみが気になる方は、美白美容液をお手入れに取り入れるのもおすすめです。

糖分の摂りすぎに注意

疲れたときにはつい甘いものがほしくなるもの。
けれど、消化できないほどの糖分を摂取すると、糖化が始まり、肌を茶色くくすませてしまいます。

パンやご飯などの主食をつい食べ過ぎてしまう方は、野菜や肉・魚などを先に食べてから主食を食べることをおすすめします。

糖化を防ぐ働きをするポリフェノールやビタミンCを積極的に食べることも、茶くすみ予防におすすめの方法です。

メイクは必ず落として寝よう

メイクをしたまま寝ることは、肌トラブルの原因になります。かならずクレンジングで化粧を丁寧に落としてから、肌タイプ別に適したスキンケア方法でケアをして眠るようにしてください。
何日もクレンジングをせずに寝ると、肌のダメージが蓄積し、顔色が暗くなってしまいます。

また、睡眠不足は肌を疲れさせるだけでなく、血行不良の原因にもなり、肌をくすませます。美容のためにも質の良い睡眠を適切にとるようにしましょう。

疲れを取る食べ物について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

くすみに効果的なスキンケア

くすみに効くスキンケアについて

くすみを作らない生活習慣を取り入れたら、次は肌悩みに合ったスキンケアも取り入れていきましょう。くすみに効くケアを3つ紹介します。

メラニンくすみには美白ケア

メラニンくすみには、美白ケアが必要です。美白成分が入った化粧水や美容液で、丁寧にケアを続けてください。

普段から日傘を用いる、必ず日焼け止めを使うなどの対策をしたうえで、美白ケア化粧品の力を借りましょう。

エイジングケア化粧品を使おう

老化もくすみの原因ですので、肌老化をくいとめるエイジングケア化粧品を積極的に使っていきましょう。

「あまりにも早い時期からエイジングケアをすると、本当に年をとったときはどんなケアをしたら良いの?」と悩む必要はありません。エイジングケア化粧品は日々進化していますので、あなたが年を取ったときは、今よりも良いケア方法が開発されています。

乾燥からくるくすみには水分補給と保湿が大切

乾燥によってくすんでいる方は、とにかく保湿ケアをしてください。乾燥肌用の化粧水やクリームを使って、肌にたっぷりの水分と油分を与えましょう。

肌の水分補給には化粧水が大切というのは女性なら誰しもご存知でしょう。
しかし、乳液やクリームを使って、油分で「フタ」をすることを忘れてはいけません。フタをしないと、せっかく補給した水分が気化して蒸発してしまいます。

水分・油分両方で保湿することで、乾燥からくるくすみをケアしましょう。

ビタミンC誘導体が含まれたアイテムを使おう

美白効果、たるみの予防、ニキビの解消など、さまざまな美肌効果をもたらすビタミンC。
そのままでは肌に浸透しにくいビタミンCを、肌に届きやすいように作られたのがビタミンC誘導体です。

ビタミンC誘導体には、下記の効果もあります。

・メラニン色素を作りにくくする
・カルボニル化を防ぐ

メラニン色素が作られなければ、メラニンくすみの防止になります。

カルボニル化というのは、脂質とタンパク質が結合して過酸化脂質(終末脂質過酸化産物)を生み出す働きです。
終末脂質過酸化産物は黄色~茶色をしているため、カルボニル化がすすむと肌全体が黄色~茶色っぽくくすみます。

ビタミンC誘導体は抗酸化作用が強く、カルボニル化を防ぐ効果があります。
カルボニル化によるくすみを防止する効果があるので、ビタミンC誘導体の含まれた化粧水や美容液などを使ってみてはいかがでしょうか。

肌のくすみをメイクでカバーしよう

肌のくすみをメイクでカバー

生活習慣とスキンケアを変えることで、くすみを解消することは可能です。

生活習慣の改善とスキンケアの効果が表れるまでには時間がかかりますので、瞬時にくすみを消し去ることはできません。しかし、メイクを使えば、今すぐくすみをカバーすることも可能です。

コントロールカラーを使う

化粧下地やCCクリームをコントロールカラーとして使用することで、くすみを薄くすることができます。

コントロールカラーの選び方の基本は、肌の悩みに対して補色関係にある色を使うことです。

くすみの種類 コントロールカラーの色
青くすみ ピンク系
黄くすみ ブルー系
メラニンくすみ・茶くすみ オレンジ系
赤みが強いくすみ グリーン系

くすみが部分的なもののときは、気になる部分にほんの少しだけコントロールカラーを置き、指先で伸ばしてください。

顔全体がくすんでいる場合は、コントロールカラーを額・頬・鼻先・顎に点々と置いてから全顔に伸ばすようにしましょう。

化粧下地は厚塗りすると浮いてしまうので、薄いベールで肌を覆う気持ちで塗ってください。

化粧下地の活用方法を詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

フェイスパウダーを使う

ファンデーションの上にフェイスパウダーをふんわりと乗せることで、薄く幕が張ったような印象を与え、くすみも薄らいだように見えます。SPF入りの日焼け止め効果があるフェイスパウダーを使うなら、メラニンくすみの予防効果も期待できますよ。

くすみのない内側から輝く肌を目指そう

くすみは肌を一気に老けさせてしまいます。くすみを作らない生活習慣とスキンケアを取り入れ、いつまでも若々しい美肌をキープしましょう。どうしてもくすんでしまったときは、コントロールカラーとフェイスパウダーを活用して、くすみを目立たせないようにしてくださいね。