オロナインパックは毛穴に効果あり?危険?その真相を解説します
こんにちは。
美の本音研究所・管理人の麗子です。
数年前、毛穴パックにオロナインを使う鼻の黒ずみケアが流行しました。
今でもネットでは「鼻のブツブツがすっきりした!」「イチゴ鼻に効果的!」といった動画が多く見られ、実践している方も多い美容法ですね。
ただし、一方で「オロナインパックを試して後悔した」「オロナインパックは危険」といった声を聞くことも事実です。
実際のところはどうなの?と思う方も多いと思いますので、今回はその真相についてお話したいと思います。
評価の分かれる毛穴ケア、オロナインパックとは?
オロナインパックとは、オロナインを鼻などの毛穴の黒ずみや角栓が気になる箇所に塗り、一定時間放置をしてから洗い流すという美容方法です。
まずは、どんなやり方をする毛穴ケア方法なのかを確認しておきましょう。
一般的なオロナインパックのやり方
オロナインH軟膏は、次の症状に使用することが勧められています。
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- 鼻のブツブツが気になる部分にたっぷりのオロナインを塗ります。
- 5~15分ほど放置し、ぬるま湯で丁寧に洗い流します。
- 水気を適度に拭き取ってから、鼻の毛穴用の市販のパックを貼ります。
- パックに記されている時間だけ放置し、パックをはがします。
市販のパックを使わう代わりに、オロナインを塗った状態でお風呂に浸かり、パックをせずに洗顔をするという方法もポピュラーです。
オロナインパックの評価は大きく分かれます
上記の手順を見ても分かる様に、オロナインパックのやり方自体は難しいわけではありません。
そのため実践者も多く、ネット上には多くの口コミ・画像・動画が見られるのですが、その評価を大きく分けると下記の通り正反対です。
- 毛穴の角栓がごっそり取れた
- 逆効果で肌に負担がかかり、後悔している
なぜこの様に評価が分かれるのか?実際のところはどうなのか?といった点について、詳しく見ていきましょう。
毛穴の角栓に効果あり!という口コミ
まずは、「効果あり!」の好意的な意見からです。
Youtubeをチェックすると、実際に毛穴パックにオロナインを使って角栓がごっそり取れている動画が確認できます。
つまり、オロナインパックに「毛穴の角栓を取り除く」効果があるのは事実ということですね。
オロナインで鼻の黒ずみ毛穴ケアができる理由
医薬品であるオロナインの効果効能には、「黒ずみケア」「毛穴ケア」に関するものは記載されていません。
にもかかわらずパックをすることで角栓が取れる理由は、オロナインに含まれている界面活性剤にあると言われています。界面活性剤が毛穴の皮脂を浮かせてくれるので、角栓が取れやすくなるというわけです。
逆効果?後悔したという口コミも
一方、「効果を感じなかったどころか逆効果だった」「試したことを後悔している」といった、いわばデメリット面を強調した意見を多数見かけることも事実です。
そして、本サイトの結論としても、小鼻の毛穴ケアにオロナインパックを行うことは推奨していません。
オロナインパックが持つ危険性やリスクとは、一体どんなものなのでしょうか?
オロナインパックが危険な理由
・毛穴が開きっぱなしになってしまう
・皮膚が傷つきやすい
・肌が乾燥してしまう
1つずつ、掘り下げていきましょう。
毛穴が開きっぱなしになってしまう
オロナインパックを行うと角栓が取れる場合が多いですが、角栓が取れた後の毛穴は開いたままになっています。
開いたままの毛穴には汚れが入りやすく、それらの汚れと皮脂・角質が混ざり合って、新たな角栓を作り出す原因にも。
場合によっては、角栓を取る前よりも黒ずみが悪化してしまうケースもあります。
皮膚が傷つきやすい
毛穴パックを使用すると、はがす際に皮膚の薄皮も一緒にはがれてしまうことがあります。こうなると皮膚が傷ついてしまうわけですから、小鼻の黒ずみどころではないダメージが生じてしまいます。
また、肌のバリア機能のキープに必要な皮脂や角質層まで取り除いてしまうので、色々な肌トラブルを引き起こすリスクも高まるんです。
肌が乾燥してしまう
バリア機能が低下すると、肌から水分が失われて乾燥を引き起こします。
肌の乾燥は毛穴の開きや皮脂の過剰分泌の原因にもなり、ひいては黒ずみの原因にもなります。
黒ずみのケアをすればするほど肌が乾燥して、より黒ずみを促進してしまうなんて、本末転倒ですよね。
どうしても試してみたい場合の注意点
ここまでご紹介してきたデメリットの多さから、本サイトではオロナインを使った毛穴パックは推奨していません。
ただ、どうしても試してみたいと思われる場合は、せめて以下の注意点は意識しましょう。
放置時間に気をつける!
オロナインは殺菌効果のある医薬品ですので、健康な肌に長時間塗っていると、本来肌に必要な菌(常在菌)まで殺してしまいます。
常在菌がいなくなることも肌のバリア機能低下の原因になりますので、オロナインパックを試す際はなるべく短時間に抑えることを意識しましょう。
パック後の保湿を徹底する!
ここまでも何度か触れましたが、オロナインパックをした後はいつも以上に毛穴が開き、肌が乾燥した状態になっています。
パックを終えた後は、いつも異常に丁寧に保湿ケアをするようにしましょう。
パックをするエリアは鼻の周囲のみ!顔全体には塗らないこと!
オロナインパックのリスクや肌への負担を考えると、顔全体にオロナインを塗ってパックすることはおすすめしません。
試す場合は範囲を鼻の周囲のみに限定し、短い放置時間で行うようにしましょう。
そもそもオロナインは医薬品!
今回の記事ではオロナインを使用した毛穴パックについて、効果的なのか?危険なのか?といった観点から解説をしてきましたが、そもそもオロナインは医薬品であり、毛穴パック様に作られたものではありません。
オロナインの効果効能について
実際、オロナインの効果効能は下記のように表示されています。
- にきび
- 吹出物
- はたけ
- やけど(かるいもの)
- ひび
- しもやけ
- あかぎれ
- きず
- 水虫(じゅくじゅくしていないもの)
- たむし
- いんきん
- しらくも
この中には、黒ずみに関する効果効能も毛穴に関する効果効能もありません。
基本的には「殺菌」作用に優れた医薬品ですので、やはり効果効能が認められた症状に対して使うのが、正しい方法だと言えますね!
ニキビに使用するならパックではなく部分塗りで
オロナインの効果効能に「ニキビ」「吹き出物」という項目があるため、中にはニキビ対策としてオロナインパックを試す方も多いようです。
ですが、ニキビが出来てない箇所にオロナインをすると、さきほどご紹介したようなリスクにさらされてしまうわけですから、「ニキビが気になる箇所にのみ塗る」という従来の使い方をするようにしましょう。
毛穴の角栓や黒ずみにはオロナインパックではなく、正しい保湿ケアを!
毛穴の角栓や黒ずみ対策を安全に行うには、正しい保湿ケアが欠かせません。
「毛穴が黒っぽいから丁寧に洗顔しよう」という考えは決して間違ってはいませんし、黒っぽい毛穴には汚れが溜まっていますから、丁寧に落とすのは美肌を作る基本中の基本です。
しかし、洗顔すると肌に必要な油分や水分まで落としてしまいます。放置しておくと肌の乾燥が進み、毛穴が開き、皮脂が過剰に分泌して酸化し、毛穴が黒ずみます。
また、過剰に分泌した皮脂が汚れを巻き込むことでも毛穴が黒ずみます。
洗顔後のすばやく丁寧な保湿がポイント
悪循環を断ち切るためにも、洗顔をしたら時間を開けずに保湿を丁寧にしましょう。化粧品メーカーが指定する手順で化粧水から美容液、乳液やクリーム、化粧水を丁寧に塗ります。
特に美容液は分子が小さく肌の奥深くに入り込みますので、乾燥が気になる方や毛穴の開き・小鼻の黒ずみが気になるところには、とりわけ丁寧に肌に馴染ませるようにしましょう。
まとめ
オロナインを使った毛穴パックを行うと、毛穴に詰まった角栓や汚れがごっそり取れる場合があるのは事実です。
しかし、健康な肌を傷つけ、乾燥を始めとする肌トラブルを引き起こしてしまう危険性もあるため、当サイトではオロナインを使った毛穴パックは推奨しません。
一気に黒ずみやぶつぶつを直そうとするのではなく、後悔しないように毎日のケアで美しい肌を作っていきましょう。