くすみ肌には3つのタイプがある!原因別の解消方法
顔のくすみが気になり、私はくすみ肌なの?と悩んでいる方はいませんか?
肌がくすんでいるときは、くすみ解消のケアが必要です。
しかし、くすみはタイプによってケアが変わるため、単にくすみ用の化粧品を使っても思うような効果が得られません。
くすみ肌のタイプの見分け方と原因別の解消方法を紹介します。
くすみ肌の原因には違う3タイプがある
くすみをじっくりと観察すると、肌のハリが失われてベースとなる色があることに気づくでしょう。ベースとなる色によって、くすみ肌になる原因や対処法も変わります。
くすみ肌の原因には3つのタイプがあります。
- 糖化が原因でくすみ肌になる
- カルボニル化が原因でくすみ肌になる
- 老化が原因でくすみ肌になる
くすみ肌の原因には糖化が関係
血液中に含まれる余分な糖は、コラーゲンなどの肌内部にあるタンパク質と結合し、終末糖化生成物と呼ばれる物質を作ります。
過剰な糖質がタンパク質と結合する過程を“糖化”と言いますが、糖化の原理は糖質が含まれた食べ物が焦げるのと同じです。
糖化によって生成される終末糖化生成物も、茶色っぽく焦げたような色をしています。
皮膚内に終末糖化生成物が大量に発生すると、顔は黄色~茶色のくすんだ色調になってしまうのです。
くすみ肌の原因にはカルボニル化が関係
糖化は糖質とタンパク質の結合ですが、カルボニル化は脂質とタンパク質の結合です。
とはいっても、脂質とタンパク質が直接結合するのではありません。
血液や皮膚内にある脂質が活性酸素の働きによって酸化してアルデヒドを生成し、アルデヒドが肌内部にあるコラーゲンなどのタンパク質と結合します。
カルボニル化物質である過酸化脂質(終末脂質過酸化産物)を生み出すのです。
過酸化脂質も終末糖化生成物と同じく黄色~茶色の色調です。
肌内部に大量に生成されると、肌や顔色を全体を黄色っぽくくすませます。
くすみ肌の原因には老化が関係
老化によっても、糖化とカルボニル化は進行します。
今までくすみ知らずの美肌をほこってきた女性も、糖化とカルボニル化が進むことで黄色っぽくくすんでしまいます。
また、年齢とともに乾燥と角質肥厚(皮膚のもっとも外側の角質層の厚みが増すこと)が進んで透明感がなくなることも、黄くすみの原因の1つです。
また、シミの原因にも繋がります。
くすみ肌の種類とポイント紹介
くすみ肌の種類を紹介します。くすみ肌の種類には大きく分けて、「黄くすみ肌」「青くすみ肌」「色素沈着による肌のくすみ」があります。
1つ1つのくすみ肌を解説していきます。
黄くすみ肌
くすみがうっすらと黄色っぽいことを黄ぐすみと呼ぶこともあります。
黄色のトーンが濃く、茶色っぽく見えるときもあるでしょう。
黄色~茶色のくすみは、肌の糖化とカルボニル化、そして老化が原因となって生じます。
血行不良による青くすみ肌
肌をじっくりと観察してください。
青っぽくくすんでいませんか?青くすみは、血行不良によって起こります。
顔がいつもひんやりと冷たい人も、血行不良による青くすみが起こりやすい傾向にあります。
色素沈着による肌のくすみ
紫外線を浴び続けると、肌の最下層にあるメラノサイトが刺激され、メラニン色素を放出します。
メラニン色素は褐色ですので、大量に産生されると肌全体を黒くくすんだように見せてしまいます。
くすみ肌になったらスキンケアを正しく行いましょう
くすみの種類によって、スキンケア方法が異なります。
くすみに合わせた適切なスキンケアを実施していきましょう。また、スキンケアは特効薬ではありません。
数回ケアをしたからといってくすみが消滅するわけではありませんので、丁寧なケアを長く続けることを心に留めてください。
もちろん、皮膚に赤みや腫れなどの症状が出るときや違和感を覚えるときは別です。
すぐに使用を中止し、皮膚科に行って、適切なケアを受けましょう。
化粧品に含まれる成分に反応した可能性がありますので、病院に行くときは化粧品現品か成分が分かるものを持っていくことをおすすめします。
黄くすみ肌にはエイジングケア化粧品
糖化やカルボニル化も、いずれも肌老化によって促進します。
黄くすみが気になりだしたら、化粧水や美容液、クリームなどの基礎化粧品をエイジングケア化粧品に変えてみてはいかがでしょうか。
美容成分入りのクレンジング料や洗顔料の中にはエイジングケア効果の高いものもありますので、顔を洗う時点からエイジングケアをするのも良いですね。
エイジングケアに焦点を当てた化粧品であっても、たくさん使えば高い効果を発揮するというわけではありません。
使用量を守り、適切なタイミングと回数で、長期にわたってケアを続けていくようにしましょう。
また、角質層の厚みが増して黄くすみが起こっている場合には、角質ケアをする必要があります。
老化角質がやわらかくなる酵素配合の洗顔料をスペシャルケア的に使用してみてはいかがでしょうか。
皮膚が柔らかくなると化粧品の浸透も高まりますので、ターンオーバーも正常化し、スキンケア化粧品の効果も高まりますよ。
酵素は毛穴の汚れにもアプローチしますので、肌の透明感がさらに高まります。
また、乳液も正しい使い方をする事によりクスミのケアポイントとなります。
青くすみ肌には温感マッサージや炭酸洗顔
血行不良によって起こる青くすみが気になる方は、肌の温度を上げて血行を促進させることが必要です。
温感マッサージクリームを日々のお手入れに加えてみるのはいかがでしょうか。
また、炭酸成分が入った洗顔料も、血行を促進する効果があります。
近年、化粧品業界では炭酸の効果に注目が集まっていますので、バラエティストアやドラッグストアで売られている洗顔料だけではありません。
デパートで売られている高級ブランドの洗顔料にも炭酸が含まれているものが増えていますよ。
褐色のくすみ肌には美白ケア
美白成分が入ったホワイトニングケアアイテムを使い、褐色のくすみを抑えていきましょう。
また、日焼け止めをできるだけ毎日塗り、紫外線が皮膚を刺激しないように予防することも大切です。
ただし、日焼け止めクリームは皮膚への密着性が高いため、特にウォータープルーフなどのタイプは、洗顔料だけでは落とせないものもあります。
その場合はクレンジング剤を使って丁寧に落とすようにしてください。
スキンケアだけではないくすみ肌の解消法
スキンケアだけでも、ある程度はくすみ肌を解消してツヤ肌を取り戻すことができます。
しかし、普段の生活習慣を変えることで、スキンケアの効果をさらに高めることができます。
また、くすみには保湿も重要となります。
リンパの流れを良くするフェイスマッサージ
顔の血行を促進して青くすみを撃退するためにも、リンパの流れをよくするフェイスマッサージをしましょう。
リンパ液は皮膚のすぐ下を流れていますので、ごく弱い力でゆっくりとマッサージすればOKです。
フェイスラインの外側や首筋も丁寧に流してくださいね。
肌に良い食生活を心がける
人間は食べたもので作られています。食べ物に細心の注意を払うことは、肌の状態や体調の改善には欠かせないことと言えるのです。
特にビタミンCには強い抗酸化パワーがありますので、意識的に摂取することで、糖化とカルボニル化を防ぐことができますよ。
禁煙する
タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮し血行を悪くする効果があります。
青くすみ解消のためにも、禁煙をおすすめします。
タバコに含まれるヤニが皮膚や歯に付着すると、顔の印象をくすませてしまいます。
美的観点からも、禁煙を強くおすすめします。
紫外線対策をする
紫外線が肌に当たることでメラニン色素が作られるだけでなく活性酸素が発生しやすくなります。
つまり、紫外線は褐色くすみだけでなく黄くすみの原因でもあるのです。
家の中でも紫外線は入ってきますので、お出かけしないときも毎日日焼け止めを塗るようにしてくださいね。
あなたの生活習慣は肌に優しいですか?
生活習慣によって肌の調子を大きく変えることができます。
丁寧な洗顔とスキンケア、そして、バランスの良い食事と良質の睡眠を続け、たばこなどの体を害する習慣から遠ざかってください。
肌に良い生活習慣を積極的に取り入れて、美しく暮らしていきましょう。