冷え性に悩まされており、飲み物で冷え性の対策を行いたいと考えておりませんか?

肌寒い朝晩や手足が冷たく感じる時、温かい飲み物が欲しくなりますよね。

実はホットドリンクでも体を冷やすものがあるのです。

今回は冷え性改善に良い飲み物をご紹介し、身体を温める飲み物をどう見分けるかについても解説します。

冷え性対策に効果的な飲み物

身体を温める飲み物の見分け方

冷え性に効果的な飲み物について紹介します。

飲み物は数えきれない程ありますが、身体を温める飲み物の見分け方にはコツがあるのでご紹介します。

飲み物の原料について、発酵しているか、色はどうかで見分けられる方法です。

発酵しているかどうかで見分ける

発酵している 体を温める飲み物 日本酒、紅茶、ほうじ茶、ウーロン茶など
発酵していない 体を冷やす飲み物 緑茶

※発酵とは

<お酒の場合>
発酵とはお酒の場合、微生物(酵母)の力でアルコールと炭酸ガスを作ること。
お酒に含まれているアルコールは発酵により発生しており、どのお酒の工程にも発酵は欠かせません。

<お茶の場合>

お茶は製造方法の違いにより、以下の4種類に分類されます。

不発酵茶 摘んだ茶葉を蒸す、炒る、揉みながら乾燥させる工程で発酵はなし 緑茶
半発酵茶 摘んだ茶葉を干して萎れさせることで発酵が進む。葉の周辺の色が茶色に変わってきたら火を入れ、発酵を止める ウーロン茶
発酵茶 茶葉が褐色になるまで完全に発酵させる 紅茶
後発酵茶 緑茶と同様に摘んでからすぐに火を入れ発酵はしないが、その後で麹菌などの微生物により発酵させる特別な製法 プーアル茶

茶葉に含まれている酵素の働きにより、収穫後に茶葉は発酵=酸化します。

お茶の中では、紅茶は完全に発酵して作られる発酵茶で体を温める飲み物ですが、全く発酵しない不発酵茶の緑茶は体を冷やす飲み物になります。

同じような温かいお茶でも体を冷やすお茶があるというわけです。

では、なぜ発酵したものは体を温める効果があるのでしょうか?

それは発酵食品に血液をサラサラにする効果があるため、血流が良くなり、体が温かくなるのです。

冷え性対策を飲み物で解決する為には色で見分ける

色が濃い(暖色系) 体を温める飲み物 赤ワイン、黒豆茶、ゴボウ茶
色が薄い(寒色系) 体を冷やす飲み物 白ワイン、牛乳、豆乳

赤ワインの色は濃く、白ワインの色は薄いですよね。つまり、赤ワインは体を温め、白ワインは体を冷やす飲み物と言えます。

赤ワインのように色が濃いほど発酵が進んでいるので、体を温めてくれるわけです。

黒ブドウから造られる赤ワインはブドウの皮や種も漬け込んだまま発酵させるので、皮に含まれる色素が抽出されて赤ワインとなります。

一方、白ブドウから造られる白ワインはすでに絞り出しておいた果汁だけを発酵させるため白いのです。

その他の飲み物では、毎日飲むことが多い牛乳などは体を冷やす飲み物の分類に入ります。

冷え性改善におすすめの飲み物

>冷え性改善におすすめの飲み物

冷え性の人におすすめの、体を芯から温めてくれる飲み物を紹介します。ご自分の好みに合う飲み物を飲んで美味しく冷えを解消しましょう。

冷え性の対策には紅茶

紅茶は発酵茶の代表格。発酵茶とは茶葉の成分タンニンが酸化し、酸化酵素を活発にさせたお茶のことです。

紅茶はカフェインを含むため体温を下げると思われるかもしれませんが、発酵を経ているので、体温を上げる効果があります。

・レモンティー

スライスしたレモンを入れたレモンティーにすると、レモンの効果で新陳代謝が活発になります。

・シナモンティー

シナモンは体を温める効果が高く、血行を良くするため冷えの症状緩和に良いと言われています。シナモン独特の風味でリラックスできるのも魅力です。

・ジンジャーティー

紅茶にショウガを入れたジンジャーティーは体温を上げる効果がさらにアップします。甘くない紅茶は苦手という方は、体を温める効果のある黒砂糖で甘みを加えるとよいでしょう。

冷え性の対策にはほうじ茶や黒豆茶

・ほうじ茶

番茶を強火で焙煎した香り豊かなほうじ茶は、冷えを取ってくれる効果の他に、香り成分のピラジンに血液のめぐりを促進し体を温めてくれ冷え性の対策にはる作用があります。

カフェインも少ないので就寝前に飲めるのもいいですね。

ほうじ茶に黒砂糖を入れたり、ショウガを入れたりしてアレンジして飲むのもおすすめです。

・黒豆茶

冷え性の女性におすすめのお茶が黒豆茶。黒豆茶は女性の身体にメリットの多いお茶として知られており、おなかを温める効果や貧血予防、ポリフェノールによる血行促進効果が期待できます。

香ばしい豆の香りがする飲みやすいお茶です。

冷え性の対策には生姜湯や生姜紅茶

ショウガの入った料理や飲み物を飲むと、体が温かくなるのが分かりますよね。血行を良くするショウガに身体を温める効能があるためです。

・生姜湯

生姜湯はお湯におろしショウガ小さじ1を入れるだけです。ショウガが苦手な方はお好みでハチミツや黒砂糖を入れて甘くして飲んでも良いですが、白砂糖は体を冷やす作用があるため控えましょう。

・生姜紅茶
おろしショウガを入れた紅茶もおすすめです。生姜湯とはまた違う味を楽しめます。飲みにくい場合は、生姜湯と同じでハチミツや黒砂糖を少し足せば飲みやすくなります。

冷え性の対策には白湯

最近、白湯を飲むことが健康に良いと言われていますね。温かいお湯が体に入っていくことで胃腸の調子を整えたり、冷えからくる不調を解消したり、体温が上昇するので免疫力が高まったりなどの健康効果が期待できます。

冷え対策に良い手軽な飲み物としておすすめです。体温よりも少し高いくらいの温度のお湯を冷まして飲みましょう。

冷え性の対策にはココア

生姜湯と並んで冷え性改善に良い飲み物がココアです。

ココアに含まれるテオブロミンには、腕や足を通る末梢血管を拡張させる作用があるため、血流を促進し、体を温めます。

ホットココアにショウガをおろして入れるとさらに身体が温まるでしょう。

ココアを飲むとホッとしますが、主成分のカカオのリラックス効果によるものと言われています。また、ポリフェノールが豊富なココアは美肌やダイエットに有効であることも魅力ですね。

ちなみに、実験では、ホットココアを飲むとお湯を飲んだときよりも体表面温度が高くなりました。

さらに1時間経過しても高い体表面温度を維持していることが分かり、ホットココアに冷え性を緩和する効果があることが明確になりました。

なお、アイスココアを飲むと体表面温度は下がりますが、麦茶より下がりにくいという結果が出ています。冷え性の方が冷たいものを飲みたくなった時はアイスココアがおすすめです。

冷え性の対策には日本酒やホットワイン

・日本酒

日本酒は米を発酵させてた麹を含んでおり酵素が豊富です。そのため、血行が促進されて、体がすぐに温まります。ただし、飲み過ぎると体を冷やしますので、適量を守りましょう。

・ホットの赤ワイン

ワインも製造過程で発酵しているため、体を温める効果があります。特にワインを温めて飲むのがおすすめです。

ポリフェノールが多い赤ワインには血行促進効果があります。耐熱グラスに入れて電子レンジで温めるだけなので簡単です。シナモンや生姜を加えると違った風味が楽しめます。

要注意!身体を冷やす飲み物

身体を冷やす飲み物<

では、身体を冷やす飲み物にはどのようなものがあるか見ていきましょう。飲み物によっては、身体を温めると思って飲んでいたものが、実は身体を冷やしているということもあります。

冬や冷えの症状が強い時には、次の飲み物は避けた方が良いでしょう。

冷え性の対策にはコーヒー

ホットコーヒーを飲むと温まりそうですが、実は飲み過ぎると身体を冷やす作用があります。

これはコーヒーの成分カフェインによるものです。カフェインには利尿作用があり、排尿と同時に熱も体外に出ていくため、体温が一時的に下がるからです。

また、コーヒー豆の原産地が熱帯地域であることも関係しています。一般的に、暑い地域で生育する食材は体を冷やすといわれています。

例えば、パイナップルやマンゴーといった南国で育つ果物で作ったドリンクなども体を冷やしやすい飲み物です。

また、カフェインは交感神経を刺激して自律神経のバランスを崩しやすいので、自律神経のバランスの崩れから血行が悪くなり、冷え性の悪化につながります。

冷え性の方はコーヒーの飲みすぎには注意しましょう。

冷え性の対策には緑茶

緑茶は摘んだ茶葉のままで、発酵していない不発酵茶ですから、体を冷やしやすい飲み物に分類されます。

また、緑茶にはカフェインが含まれており、コーヒーと同じく利尿作用により排尿と共に熱が奪われます。

冷え性の方は緑茶を何杯も飲むのは控えたほうが良いでしょう。

なお、発酵茶である紅茶は体を温める効能がありますが、コーヒーや緑茶同様にカフェインが含まれているので、飲み過ぎないように気をつけましょう。

冷え性の対策には牛乳

先述しましたように、色が薄いものが体を冷やすと言われており、色が白い牛乳は体を冷やす飲み物に含まれます。

そのため、冷えに悩んでいる方は牛乳をなるべく控えたほうがよいかもしれません。飲みたい時には温めた牛乳にショウガや黒砂糖を足して飲むと良いでしょう。

冷え性の対策には清涼飲料水

清涼飲料水は冷たいこと自体が身体を冷やす原因ですが、糖分を多く含むものが多く、白砂糖が身体を冷やしているとも言われています。

特にブドウ糖は血糖値を急に上昇させるため、自覚症状としてのどが渇きます。そのため、水分をたくさん摂りたくなり、多量の水分を摂ることで体が冷えやすくなるのです。

缶やペットボトルのジュース類などには気をつけましょう。

冷えは万病のもと

冷えは万病のもと

女性の場合、冷えが深刻になると、卵巣の機能が低下することがあります。

すると、女性ホルモンのバランスが乱れてくるので、生理痛や月経不順といったトラブルに進んでしまうのが心配です。

不妊症になることもあるなど、血の巡りが悪くなることで女性特有の病気のリスクが高まります。

身体を温める飲み物で冷えを解消しよう!

いかがでしたか?身体を温める飲み物か、反対に冷やす飲み物かが、発酵や色などで見分けられることは興味深いですね。

温めた飲み物でも冷えの解消にならないものを知っておくことで、効率よく冷え性対策ができるでしょう。

冷え性の原因には自律神経も関係しているので、自分がリラックススできるドリンクを適量飲むことも大切です。

冷え性に効果的な食べ物について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。