メイクを上手にきめるには下地となる素肌を良好な状態に保つことが大切です。

素肌を良い状態に保つための基礎化粧品の中でも化粧水は最も基本の存在といえます。

化粧水の正しい使い方を理解することがメイクの基本中の基本といえるのです。

化粧水の役割について理解しよう

化粧水の役割

化粧水の正しい使い方を知るには、化粧水にどんな役割があるのかを理解するのが第一です。

化粧水の主な役割は素肌の水分補給、つまり保湿です。このため化粧水の成分は約7~8割が水分で構成されています。

化粧水にはアルコール成分が含まれるものもあるため、顔の表面の殺菌作用や毛穴を引き締める効果も。

基礎化粧品と呼ばれる化粧品には化粧水と、美容液と乳液・クリームがあり、それぞれ役割が異なります。

化粧水は上記で解説したように保湿が主な役割であり、美容液は保湿とシワやシミ対策が主な役割です。そして乳液やクリームは化粧水と美容液で保湿した水分を逃がさないように閉じ込めるのが主な役割です。

化粧水の正しい使い方を理解しよう

化粧水の使い方

化粧水は顔の素肌の保湿力を維持するために使います。顔に付着した化粧水は自然に素肌に浸透し、素肌の表面を保湿してくれます。

化粧水は手で付ける方法と、コットンを使う方法があります。

手で化粧水を付ける場合の使用方法

手で化粧水をつける場合、まず片手を皿のようにして化粧水の適量を手に付けて、もう片方の手の指を使って手のひら全体に広げます。

手のひらに広げる作業によって化粧水が人肌に温められ、より肌に浸透しやすくなります。

顔の素肌への付け方は、まず手のひらで顔全体に化粧水を伸ばすように付けます。

このときに頬などの面積が広い部分は手のひらを使い、鼻や額や目の下などは指先を使って付けていくといいでしょう。

化粧水のタイプによっては、適量を一度に付けるよりも2,3回に分けて付けたほうがより肌に馴染みやすくなる場合もあります。

乾燥肌の場合、顔の中でも目元や小鼻のあたりは乾燥しやすいため重ね付けで多めに化粧水を付けることをおすすめします。なお、目の下などが特に乾燥しやすい場合はアイクリームを使うのも有効です。

顔全体に化粧水を付けると、化粧水は自然と素肌に浸透します。

化粧水がよりしっかりと浸透するように、手のひらや指の腹で顔の各部分をキュッキュッと押すように、ハンドプレスをすることが大切です。

イメージとしては手で化粧水の有効成分を肌に押し込む感じです。

コットンを使って化粧水を付けるやり方

市販のコットンはメーカーによって大きさが微妙に異なりますが、どの製品も6センチ四方程度の大きさの場合が多くなっています。

コットン使用で化粧水を付ける場合は、まずコットンに適量の化粧水をつけます。コットンの全体に化粧水を浸み込ませるのがコツです。

コットンを使う場合の適量はコットンに化粧水を付けて、コットンの裏側まで化粧水が浸みるくらいの量です。このため手で付ける場合よりも一回の量は多くなる場合もあります。

コットンで化粧水を付ける場合は顔の中心部から外側に向けて塗っていくのが基本です。

化粧水を顔全体に塗り終えたら手で付ける場合と同様にハンドプレスで化粧水を押し込みます。

化粧水を手で付けるメリットやデメリット

化粧水を手で付けるメリットやデメリットを細かく解説していきます。

化粧水を手で付ける場合のメリットには主に以下があります。

  • コットンと比べて摩擦が少なくなり、肌への刺激が少ない
  • 手で化粧水を人肌に温めることができるため肌に浸透しやすくなる(特に冬場に有効)
  • 手で直接付けるため、肌の状態を確認しやすいい

手で化粧水を付ける場合のデメリット

  • 手は凸凹のため、顔全体に塗るのが難しく、塗り残しができやすい
  • 手の体温で化粧水が気化してしまう(特にアルコールが多めの収れん化粧水)
  • 予め手をきれいにしておかないと手の雑菌などで不衛生

化粧水をコットンで付けるメリットやデメリット

コットンを使用するメリットは主に以下があります。

  • 手と比べて凹凸がないためムラなく塗れる
  • コットンに化粧水が浸みこんでいるため気化を防げる(アルコール多めの化粧水に特に有効)
  • 雑菌などの心配がなく、衛生的

コットンを使うデメリットは主に以下になります。

  • 手で付ける場合と比べて一回の量が多くなることもあり、ランニングコストが悪い
  • コットンの繊維と肌には相性があり、自分と相性のいいコットンを見つけるのが難しい

コットンは手で付ける方法と比べるとムラ無く塗れるメリットがあり、丁寧なスキンケアが可能です。しかし一回の使用量が多くなることもあるため、ランニングコストが悪くなりがちです。

化粧水をつける手順について紹介

化粧水をつける手順について

化粧水を含めた基礎化粧品は主に以下の4種類があります。

  1. 化粧水
  2. 美容液
  3. 乳液
  4. クリーム

基礎化粧品の主な役割は肌を保湿し、加齢によって増えるシミやシワなどの予防に努めるエイジングケアです。

基礎化粧の手順としては、まず洗顔して顔の汚れを落とし、素の状態を作ります。

素肌に化粧水で保湿し、さらに美容液で保湿とシミ、シワのケア、最後に乳液で水分を閉じ込める、という流れが、基礎化粧におけるスキンケアの基本です。

化粧水を使うタイミングは?

化粧水は洗顔の後に使うのが基本です。その理由は、洗顔は顔の素肌の汚れや皮脂を落としますが、同時に保湿性も落としてしまうからです。

洗顔によって失われた保湿性を補給するためにも、化粧水は洗顔後に使うのがベストです。

洗顔は起床時と入浴時の1日2回です。そのため化粧水を付けるのも1日2回が基本です。

しかし顔の皮脂を落としすぎるのは肌に良くない、という説もあり、朝の洗顔は水洗いのみで、洗顔と基礎化粧は夕方以降の入浴後のみ、という人もいます。

化粧水をつけるときの注意点

化粧水のつける注意点
ここまでの解説で化粧水を付けるタイミングや正しい付け方はご理解いただけたと思います。そしてもう一つ大切なことは、自分の肌に合った化粧水を選ぶことです。

自分の肌の状態に合った化粧水を選びましょう

化粧水は単純に高価なものが良いというわけではありません。化粧水選びで大切なことは、自分の肌の状態に合った製品を選ぶことです。

肌と化粧水の相性は大切な要素で、もしも自分の肌と相性の悪い製品を使ってしまうと、最悪の場合、肌が荒れやすくなってしまうこともあり得ます。

肌のタイプとは大まかに説明すると、乾燥肌か、それとも皮脂が多めの脂っぽい肌か、のどちら寄りか?ということです。

顔の部分によって乾燥している部分と脂っぽい部分(Tゾーンなど)が存在する「混合肌」の場合もあり、実は日本人に一番多いのは混合肌です。

刺激に弱い敏感肌の場合もあります。肌のタイプを大まかに分類すると以下の5つに分類されます。

  • 普通肌
  • 混合肌
  • 乾燥肌
  • 脂性肌
  • 敏感肌

上記の5つのタイプで、自分がどれに該当するのかを知り、そのタイプに合った化粧水の製品を選ぶことが大切です。

混合肌の場合は乾燥肌タイプに合った化粧水を選び、付ける部分によって量を調節しましょう。

化粧水の配合成分を確認しよう

記事の前半でも解説しましたが、化粧水は保湿を目的とした基礎化粧品のため、配合成分の7割以上が水分です。

水分以外に化粧水に含まれる成分は主に以下になります。

  • ベース成分
  • 機能性成分
  • 安定化成分
  • その他の成分

ベース成分とはその化粧水の基本となる成分で、大きく分けて「水溶性成分」、「脂溶性成分」、「界面活性剤」の3種類に大別されます。

機能性成分とは化粧水に保湿性以外の機能を付け加える成分です。例えばシミやシワの予防や、美白効果の機能性成分を備えた化粧水などがあります。

機能性成分がその化粧水の製品としての特徴を決定付ける要素になり得ます。

安定化成分とはその化粧水の品質を安定させる成分です。代表的な安定化成分に、防腐剤、酸化防止剤などがあります。

これらを配合することによって長期間劣化せず、その化粧水の品質を維持します。

その他の成分とは主に、香料や着色料です。化粧水の製品によっては見た目をきれいにするために着色したり、良い香りがするように香料を配合したりします。

その他の成分は本当にお肌に悪い成分ではないのかは確認した方が良いでしょう。

まとめ

化粧水を上手に使いこなすために大切なことは、正しい付け方と正しいタイミングを知ることであり、さらに自分の肌に合った製品を選ぶことです。

化粧水は洗顔後に付けるのがベストのタイミングで、手で付ける方法とコットンで付ける方法があり、どちらの方法にもそれなりのメリット、デメリットがあります。