スキンケアとして、化粧水と乳液は肌の保湿に必要なアイテムといわれています。

しかし、保湿だけを考えるならば化粧水のみで大丈夫との声もあります。

化粧水の正しい方法を学び、化粧水だけで良いのか探ってみましょう。

スキンケアは肌のタイプ別で変わる

スキンケアは肌タイプ別で変わる

正しいスキンケアを行うには、自分の肌のタイプを知ることが大切です。

自分の肌タイプを気にせずにお手入れしている人もいます。肌トラブルの原因は、毎日のスキンケアだったということもあります。きちんと知ることで今のお手入れは大丈夫か確認しましょう。

肌のタイプは、水分と皮脂の量によって分類されます。今回は、3種類の肌について、効果的なスキンケアと化粧水の使い方を紹介します。

肌タイプ 特徴
脂性肌タイプ

・皮脂分泌が多く、毛穴の詰まりや開きが起こる。

・ニキビが出やすい。

混合肌タイプ

・過剰な皮脂分泌、乾燥とパーツごとに差が出る。

・肌状態の調整が難しい。

乾燥肌タイプ

・顔全体が乾燥している。

・油分、水分両方不足する。

脂性肌タイプ

皮脂分泌が過剰になり、テカリやベタつきが特徴の肌タイプです。

Tゾーン(おでこから鼻筋)やUゾーン(あごから頬)の分泌が多く、特に10代から20代前半に見られます。

皮脂汚れが原因により毛穴の詰まりや開きが起こり、ニキビが出やすい肌です。

効果的なスキンケアは、洗顔で皮脂汚れをきちんと落としましょう。 注意点として、過度に洗ったり洗浄力が強いものを使ったり、必要な油分まで洗い流さないことが大切です。

洗顔後、皮脂を抑えて毛穴を引き締めるスキンケアをします。

化粧水は、ベタつきにくい使用感のものを選びましょう。特に脂性肌でニキビが気になっているならば、炎症を抑え殺菌作用成分が配合された化粧水が効果的です。

混合肌タイプ

Tゾーンは皮脂が過剰に出るためベタつき、Uゾーンは水分が少なく乾燥している状態が混合肌タイプです。バリア機能が低くなり、油分と水分のバランスが一定に保てなくなります。

肌は、顔全体が同じ肌タイプにはならないことがあり、ほとんどの人がパーツごとに水分と油分に差が出ます。混合肌に当てはまる人も多いです。

スキンケアで注意したいのが、パーツごとにアイテムの量を調整しながら行うことです。

Tゾーンについては、皮脂分泌を抑えるためにもしっかり化粧水をつけましょう。

Uゾーンは化粧水をつけた後、多めに乳液やクリームで油分を補給します。

また、ホルモンバランスのくずれが原因の一つに挙げられます。

くずれにより肌のターンオーバーが乱れている可能性もあるのです。肌への負担と乾燥対策を考え、低刺激で浸透力が高めの化粧水を利用しましょう。

乾燥肌タイプ

乾燥肌タイプの特徴は、全体的に乾燥が気になり水分だけでなく油分も不足している肌です。加齢が原因で体内のうるおい成分が不足し、乾燥肌タイプになる人も多く見られます。

肌が乾燥すると、目元や口回りに乾燥ジワが目立ち、人によっては粉がふく場合もあります。バリア機能も低くなってしまうため、肌トラブルになりやすくダメージが多いです。

乾燥を防ぐ対策として、保湿を高めるスキンケアを重点的にします。水分を与えるだけでなく水分の蒸発を防ぐために油分の補給も大切です。

化粧水は、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなど美容成分が配合されたものを選びましょう。

美容成成分が多いものは、不足した水分を角層へ浸透させ、バリア機能も改善します。

正しい化粧水選びは美肌作りへの一歩

正しい化粧水選び

肌タイプ別に化粧水の選び方を紹介しましたが、さらに押さえておきたいポイントがあります。

自分に合わないものを使用していると、効果も半減し肌トラブルが起こる原因を作るため注意が必要です。

保湿成分セラミドがうるおう肌を作る

保湿成分セラミドは、角質層内にある水分をしっかりとはさみ維持し、外部の刺激から肌を守る働きをします。

保湿力がよくシワの抑制や減少にも効果があり、乾燥対策としてかかせない成分です。

セラミドには複数種類があり、その中でもヒト型セラミドは人の体内にもあります。

シワを抑えバリア機能を回復する働きを持っているため、エイジングケアを意識している人にはおすすめのセラミドです。

セラミドが不足すると、バリア機能が低下し肌が敏感になり肌荒れなどの原因を作ります。肌の調子を整え外部からの刺激に負けないためには、セラミドが配合された化粧水を選ぶことです。

特に肌の乾燥が気になる、シワが目立つなどエイジングケアをしたい人は、セラミド配合のものを使いましょう。

成分表示で防腐剤をチェック

防腐剤は、化粧品の変質を防ぎ品質維持として配合されています。パラベン、フェノキシエタノール、ヒノキチオール、安息香酸などです。

皮膚への刺激が気になる敏感肌の人は、防腐剤配合の化粧品で肌が赤くなる、ヒリヒリする、かゆいなど合わない症状が出ることも稀にあります。

しかし、防腐剤が化粧品に配合されている水溶性成分を、菌の繁殖から防ぎます。

ほとんどが水溶性成分で作られている化粧水は注意が必要です。成分表示で配合されているかチェックしましょう。

防腐剤は、化粧水を安全な状態で保つために必要なものなので、防腐剤が入っているからといって嫌悪することはないでしょう。

肌トラブル防止にパッチテスト

肌トラブルを防ぐには、使う前にパッチテストを行うことです。肌への刺激が気になり不安な場合自分の肌に合うか確かめてみてください。

最初は腕につけて肌の様子を確認します。時間をおいて大丈夫であれば、顔の目立たない部分につけてみましょう。

今まで化粧品によるトラブルがない人でも、肌荒れやニキビが繰り返し出る、肌タイプが以前と違うなど何か不安を感じる時にパッチテストは有効です。

サンプルやトライアル用のものがある場合、試してから購入することもおすすめです。パッチテストや数日利用することで、肌への刺激や使用感を体験できます。

断食肌で美しく健やかな肌を目指す

毎日のスキンケアには、洗顔料、化粧水、乳液、美容液などアイテムが多く面倒だと思ったことはありませんか。

汚れを落とし保湿ケアをするためには必要ではありますが、何もつけずに断食肌になり健やかな肌を目指すこともできます。

断食肌とは、今まで使っているスキンケア商品をまったく使わず、基礎化粧やメイクもしない肌断食を行う肌のことです。

角層の2大機能といわれる保湿機能とバリア機能を高めるために、スキンケアによる負担や刺激もストップさせて肌を休ませます。

ですが、乾燥肌などの肌トラブルの悩みがある方や、年齢を重ねた肌にとっては、 スキンケアを行わないことで、さらに肌トラブルが行ってしまう可能性にもなるので、注意が必要です。

洗顔に関しても、洗顔料を使用せずぬるま湯で洗います。洗顔後は何もつけません。うるおい不足が不安になる人もいますが、肌本来が持つ保湿力が回復し時間が経つとツッパリ感もなくなったという方もいます。

ですが、先ほどもお伝えしたように、 肌の状態によってはスキンケアを全くしないことで肌トラブルにつながってしまう場合もあるので、注意が必要です。

体験するなら週末を利用してみる

どうしても肌断食をしたいという方は週末を利用しましょう。

日常生活において、断食肌の状態で外出するには抵抗がある人います。しかし、週末を使い体験してみることもできます。休日であれば、外出を控え自宅で過ごすことが可能だからです。

実際に肌断食をしてみると、日頃のスキンケアの重要性により気付けるかもしれません。

スキンケアは保湿とバリア機能の維持がポイント

化粧水だけのスキンケアは、考えて行うことが必要です。合う化粧水を選び正しく使っていれば、トラブルに負けない肌になります。

健康で美しい肌の条件は、水分と油分のバランスが一定で角層の状態がよいことです。どのような環境でも丈夫な肌でいるために、自分の肌タイプを知り正しく化粧水を使っていきましょう。