クレンジングの適切な時間は?一 クレンジングをできるだけ効率よく行う方法を紹介
メイク落としに使うクレンジング剤にはいくつかの種類があります。
程度の違いはあるものの、クレンジング剤は肌に負担をかけてしまうものが多いです。
そのためクレンジングの時間はできるだけ短くすることが理想です。
理想的なクレンジング時間
クレンジングにはいくつかの種類があり、種類によって洗浄力の強さと肌にかける負担が異なります。
洗浄力が強いタイプは肌への負担も大きい傾向があり、クレンジングの時間も短めにすることが推奨されます。
一般的にクレンジングの時間は1分程度が理想とされています。
ある調査ではクレンジングにかける時間は30秒以内、という人も多かったのですが、30秒未満では汚れを十分に落とすのは不十分、という意見も多いです。
クレンジングが不十分だと毛穴に汚れが残ってしまう場合もあり、ニキビや肌荒れの原因です。
ミルクタイプ
ミルクタイプはクレンジング剤の中でも刺激は少ない部類のため、敏感肌や乾燥肌の人でもさほど肌への負担を心配する必要がありません。
肌への潤い効果もあるため、肌が弱い人に最適です。
ミルクタイプは刺激が少ない分、洗浄力も弱めのため、濃いめのメイクを落とすのには向きませんが、ナチュラルメイクならば十分に落とすことが可能です。
ミルクタイプは粘度が少ないため、顔につけて馴染ませる際にどうしても摩擦が多くなりがちです。
摩擦は肌への刺激となるため、クレンジングの際はできるだけ摩擦を減らすのが理想です。
クレンジングによる摩擦を減らすために、一回の使用量が少なすぎないようにするのもコツの一つです。
通常、クレンジングの時間は肌への負担を考慮して1分以内に抑えるのが理想ですが、ミルクタイプの場合は刺激が少ないため、クレンジングに2分くらいかけても大丈夫です。
クリームタイプ
クリームタイプはその名のとおりで、滑らかなクリーム状のクレンジングです。
クリーム状のクレンジング剤は手と素肌の間のクッションのような役割を果たすため、素肌への摩擦が少なくなるのが利点です。
クリームタイプはクレンジング剤の中では洗浄力が高めですが、肌への刺激は少ない低刺激の部類になるため、クレンジング時間は1分を超えてしまってもさほど問題はありません。
クリームタイプはクレンジング剤の中でも、ミルクタイプと並んで肌への刺激が少ないタイプと考えてOKです。
オイルタイプ
オイルタイプはその名のとおりで、主成分が油成分のクレンジング剤です。
オイルタイプはすべてのクレンジング剤の中でも最も高い洗浄力です。その分、肌への刺激の強さもトップレベルです。
オイルタイプは濃いめのメイクを落とすのに最適ですが、肌への刺激が強いためにクレンジング時間はできるだけ短くするのが理想です。
一般的にクレンジング時間は1分以内が理想とされています。
刺激が強いオイルタイプは特に1分未満で終わらせる気持ちで、手早いクレンジングを心がけましょう。
リキッドタイプ(ローション)
リキッドタイプは水性のクレンジング剤です。油成分はほとんど使っていないため、ナチュラルメイクを落とすのに適しています。
水性でもメイクが落ちるのは界面活性剤という洗浄成分が多めに含まれるためです。
界面活性剤は素肌の皮脂も洗い落とす性質があり、肌を乾燥させてしまう可能性があります。そのため乾燥肌には向かないタイプです。
リキッドタイプはオイルタイプに次ぐ刺激の強さなので、クレンジング時間は極力短めにするのが理想です。
オイルタイプと同じく1分以内を目指すことをおすすめします。
リキッドタイプの中には洗い流しが不要の製品もあり、その場合はコットンに染み込ませてコットンでメイクを拭き取るだけでメイク落としが完了できます。
洗い流し不要のタイプは帰宅したらさっさとメイク落としをして早く寝たい、という人に重宝されます。
ジェルタイプ
ジェルタイプは文字通りジェル状のクレンジング剤です。
ジェルタイプは、油性タイプと水性タイプに大別されます。当然、油性タイプのほうが洗浄力は優れています。
油性タイプは濃いめのメイク落とし用、水性タイプはナチュラルメイク落とし用と考えればOKです。
水性タイプならば油成分はほとんど無いため、皮脂が多めでニキビができやすい人に向いています。
ジェルタイプはすべてのクレンジング剤の中でも最も粘性が高いため、肌への摩擦が軽減できるメリットもあります。
水分主体でもメイクがしっかり落ちるのは洗浄成分である界面活性剤が多く含まれているためです。
そのため肌への刺激は強い部類なので、リキッドタイプの場合、クレンジングの時間は1分未満を目指し、手早く済ませましょう。
正しいクレンジング方法のポイント
クレンジングは肌への負担を考え、1分程度で済ませるのが基本です。
クレンジングで十分にメイク汚れを落とせなければあまり意味がありません。
その後に洗顔をするとしても、洗顔料はメイク落としには不向きです。
大切なことは、正しいクレンジング方法をできる限り手際よく行い、時間を短縮することです。
正しいクレンジング方法について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
クレンジングの正しいやり方をどこよりも分かりやすく解説
ポイントメイクは先に落としておく
アイメイクや口紅で濃いめのメイクをした場合はその部分のみを、あらかじめポイントメイクリムーバーを使って落としておくのがおすすめです。
アイメイクをする瞼はデリケートな部分のため、クレンジングで何回も擦るのは小ジワの原因です。
このため瞼や唇などのデリケートな部分のメイクは、刺激が強くても、ポイントメイクリムーバーで手早くメイクを落とすことが、トータルで肌のケアに繋がります。
クレンジングはTゾーンから
クレンジング剤は顔全体になじませてメイク汚れを落とします。
その際は額から鼻にかけてのTゾーンの汚れ落としを最初に行うことをおすすめします。
Tゾーンは皮脂が分泌しやすく、鼻の頭の毛穴が黒ずむ原因にもなるため、最優先で洗浄したい部分です。
クレンジングの使用量はやや多めがおすすめ
クレンジング剤を顔に馴染ませる際はできる限り肌への摩擦を少なくするほうが、肌への負担を軽減できます。
一回に使用するクレンジング剤の使用量が少ないとどうしても摩擦が多くなりやすくなるため、クレンジング剤の一回の使用量はやや多めがおすすめです。
ぬるま湯ですすぐ
クレンジング後のすすぎは冷水よりもぬるま湯が理想です。
クレンジング剤は油成分を含む場合が多いため、メイク汚れを洗い流すのは冷水よりもぬるま湯の方が効果的です。
さらに冷水は毛穴が閉じてしまうため、メイクの汚れが毛穴の中に残ってしまう場合があります。
毛穴に残ったメイク汚れはニキビや肌荒れの要因になります。
クレンジングは帰宅後すぐに行いましょう
コスメ製品のほとんどは油成分を含むため、メイク自体が肌に負担をかけると考えることができます。
そのため日頃からメイクをする女性は基礎化粧品によるスキンケアが重要になってくるのです。
メイク自体が肌に負担をかける要因となるため、その日のメイクはできるだけ早めに落とすことが推奨されます。
つまりクレンジングと洗顔は帰宅したらすぐに行うのがおすすめです。
疲れて帰ってきても、ゆっくりと休むのはノーメイク状態にしてからです。
疲れて帰宅し、メイク落としが面倒だからそのまま就寝…のパターンは肌への悪影響が大きいため、避けるべきです。
特にお酒を飲んで帰ってきた日などは注意しましょう。
肌に負担をかけずにクレンジングしよう
メイク落としのクレンジングは手短に行うことが求められます。
しかし肌の負担を軽減するためには汚れがしっかり落ちなければ意味がありません。
まずはクレンジングの種類による特徴や正しいやり方の手順を覚え、自分に合ったクレンジング剤を選び、一連の作業を手際よくできるように慣れていくことが大切です。